OSポーティング

開発対象となる機器ごとにハードウェアの構成が違うので、開発の都度、CPUやメモリに合わせてOSが動作するようにカスタマイズ(ポーティング=移植)する必要があります。
当社では各種組込OSのポーティングから請負開発をしております。

ドライバー作成

LAN関連チップ、シリアル関連チップ、EEPROM、RTC、FLASHメモリ、ADC/ADC等のハードウェアはメーカや型番により仕様や特性が異なります。これらのハードウェアを動作させるためのソフトウェアがデバイスドライバーです。
各チップのデータシート(仕様書)を見ながら、CPUやハードウェア構成に応じたドライバーを作成します。必要に応じて、OSのシステムコールを使用して動作するように、OSに合わせたポーティングを行います。
ハードウェアに一番近い部分の開発であるため、うまく動作しない場合は、オシロスコープやプロトコルアナライザのような測定器を使って動作不良個所の特定を行う事もあります。

ミドルウェア作成

組込ソフトウェアでは、アプリケーションの機能は同じでも、OSが変更になれば作り直しが必要になります。
そのため、比較的メモリに余裕がある組込システムでは、ミドルウェア上にアプリケーションを載せることでOSの差異を吸収し、OSが変更になった場合でもアプリケーションを作り直さなくても良い設計にして開発期間の短縮を図るようにしております。
また、ファイルシステムやプロトコルスタックのような複雑なソフトウェアも、ミドルウェアとしてベンダー各社から提供されており、これをCPUやハードウェアに合わせてポーティングして使用します。ときには不具合修正やカスタマイズを行って、お客様の要求を実現します。

ファームウェア(アプリ)作成

アステックが得意としている分野は、社会インフラ系のアプリケーションで、特に通信技術に特化したシステムです。
シーケンスの設計から実装部分を得意とし、遠隔地のシステムとの信頼性の高い通信網を開発できます。
また、車載器などとのDSRC通信のライブラリ作成から携わっており、プロトコルスタックの開発にも従事しております。その他にも、民生用、産業用問わず、さまざまな装置のファームウェアの開発を行っております。

OSレスファームウェア作成

OS非搭載の組込アプリケーションです。低クロック、あるいは少メモリ等の要件によっては、 今でもOSレスでのファームウェア開発があります。

通信技術

・DSRC通信技術、Bluetooth通信、シリアル通信、TCP/IP通信、SIP(VoIP)

対応CPU

・Z80、8086系、68000系、H8、SuperH、PowerPC、M16C, ARM系

対応OS

  • VxWorks、μiTRON、T-Kernel、RTX
  • WindowsEmbedded、組込Linux、Android、iOS

ミドルウェア、プロトコルスタック実績

  • SDIO FATファイルシステ
  • USBマスストレージ
  • uIP TCP/IP スタック